地鎮祭
1月25日
大安のこの日は、新年明けて最初の甲子の日でもあった。 暦の上では、とても日がいいらしい。 夫がどこまでそれをちゃんと考えていたのかはわからないが、 この日を選んで地鎮祭を行った。 客殿の部屋の床の間には、大黒様もお祀りした。 甲子という日には大黒様が関係しているらしいのだ。 以下、ウィキペディアから抜粋する。 『甲が木性、子が水性で相生(水生木)の関係にあり、 また、干支の組合せの1番目であることから、甲子の日は吉日とされている。 子を鼠と結び付かせ、鼠を大黒天の使者と看做して、 大黒天祭(甲子祭)が行われる。 また、甲子待(かっしまち)と言って、 子の刻(23時ごろ)まで起きて大豆・黒豆・二股大根を供え、 大黒天を祀った。』 当日の朝、まず東海建設の皆さんが到着。 一昨日の雪と毎朝の霜で泥沼のようになっていた現場に、 トラックで砂を運んできてくれた。 きれいに整地し、必要な部分にブルーシートを敷き、 着々と準備が進んで行く。 次に、新宿のお寺から随身の方々が到着。 鯛や果物などのお供物や祭壇に飾る縁起物がたくさん。 そして当院の干与人である夫の叔父や兄、夫の両親も到着。 さらに、今日の地鎮祭のご祈祷をしてくださるお上人がお二人。 せまい仮住まいの部屋にお通ししてお茶をお出ししたが、 あまりの狭さにみなさん落ち着かない様子だ。 さて、この地鎮祭は日蓮宗の修法師(しゅほっし)にご祈祷をお願いした。 修法師とは、100日間の荒行を成満した僧侶に与えられる資格で、 出行すると木剱(ぼっけん)による加持祈祷が許可される。 この木剱にお数珠をのせて加持する作法はものすごい迫力だ。 40年前、以前の庫裡を建てる際に地鎮祭を行ったのは、 このお上人のお父上。 二代に渡って当院のためにご祈祷いただいたということになる。 晴れてはいたが、風が冷たく寒い一日だった。 法要の後は、いつもお世話になっている料理屋さんのうどんすき。 和気あいあいと鍋をつつき、話も弾む。 夜、夫に言った。 「東海さんにお願いしてよかったよね」 夫は返事をしなかったけど、その顔は笑っていた。 きっと同じことを思っていたに違いない。
by donary
| 2008-01-31 22:37
| 儀式
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